本でしか伝えられないことって、何?

サッカー男子のパリオリンピックアジア最終予選の準決勝で、23歳以下の日本代表は、2対0でイラクを破り、8大会連続のオリンピック出場を決めた。
記録によると、日本のオリンピック出場は1996年のアトランタ大会以降8大会連続。
過去最高の成績は、1968年のメキシコ大会で、エースだった釜本邦茂などの活躍で銅メダルを獲得した。
出場資格が23歳以下となり、1996年のアトランタ大会では28年ぶりとなる出場権を獲得。
決勝トーナメントには進めなかったが、1次リーグの初戦で金メダル候補のブラジルに1対0で競り勝ち、「マイアミの奇跡」と呼ばれる金星をあげた。
その後もオリンピックに出場し続け、2012年のロンドン大会では過去最高に迫る4位に、そして、前回2021年の東京大会で再び4位に入った。
アジア代表の決勝は、日本時間の5月4日午前0時半からウズベキスタンと対戦。ゴールデンウィークの楽しみだ。
いつかはワールドカップで優勝してほしい。

出版業界最大の本の祭典は2016年に中止となった
先週はJapan IT Week(日本最大のシステム開発・運用・保守に関する展示会)が東京ビッグサイトで開催され、視察に行った。
出展社の社員も、集まっている来場者も若く、会場内は熱気にあふれていた。GiHの社員さんと来年は視察に行きたいものだ。
調べてみると、Japan IT Weekの今年の入場者数は53,916人(3日間)。
今、最も人が集まる展示会はギフトショーで今年の2月は223,040人(3日間)。すごい。
ちなみに印刷業界の展示会IGAS2022は5日間の開催で33,078人。
前回のIGAS2018は6日間の開催で55,863人だった。
機械の設置などがあり日程が長くとってあるイベントだ。
出版の展示会は国際ブックフェアという展示会があったが今は開催されていない。
2016年に4万人を集客するも、その年が最後のブックフェアとなった。

「紙の本」作るためには紙減らせ
という記事が4月21日の日本経済新聞に掲載された。

デジタル化の時代、紙の本は資源のムダ使いなのか。書籍出版に携わる企業がそんな負のイメージをくつがえそうと必死になっている。書名がいくら「脱炭素」「持続可能な開発」とうたっても、モノ自体が環境にやさしくなければ看板倒れ。返品率を減らし、工程の電子化を突き詰め、「紙の本を出し続けるために紙を節約する」ジレンマに挑む。(日本経済新聞より)
というもの。

内容を要約すると、224ページの紙の本1冊を作って廃棄するまでに出る温暖化ガスは、500ミリリットルペットボトルを5本生産・消費する時の量と同じで、これが電子書籍なら紙の本の5分の1で済む。

本は消費者に届かず処分される商品がとにかく多く、2023年の部数ベースの返品率は36%。
その要因として、部数が増えるほど単価は下がるというオフセット印刷の特性がある。
そんな中、細かな注文に応えるオンデマンド方式が脚光を浴びている。


出版社が印刷製本を始めた
KADOKAWAは埼玉県所沢市のデジタル印刷工場で、書店の注文を受けて48時間以内に出荷する体制を整えた。
大日本印刷も取次大手トーハンの流通拠点内にオンデマンド対応デジタル印刷の書籍製造ラインを導入する予定。
講談社は閉業した出版社から学術書のPDFデータを引き継ぎ、オンライン注文に応じて印刷・製本する事業を手掛けている。

また、校正用の紙ゲラ(印刷見本)を削減するために、KADOKAWAは校正から印刷所への入稿までをPDFデータで完結できるようにした。

王子製紙は22年「共通文庫用紙」を開発し、出版各社の紙の仕様を統一した。23年時点で7社が採用。
製紙工場では生産する用紙を切り替えるたびに商品化できない余剰の紙「製紙ヤレ」が出る。
作る紙の種類を減らすほどエネルギーロスを減らせる。
各社とも紙の本の存続に必死だ。


心と生活が豊かになる
大量の情報はITが受け持つようになってきている。
私たちの使命は捨てられない情報を「本」として残していくことだ。
本づくりは70年続けているし、オンデマンド印刷も20年以上使っている。
さらにクラウドサービスのシステムの開発も可能だ。私たちの強みである。
技術と知識と人脈とネットワークを総動員して、私たちにしか作れない本を創り出し、新しいお客様を創り出し、お客様も、社員さんも、心と生活が豊かになる。社長として何としても実現していかないといけない。

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