悪いことはできないのだ

大相撲大阪場所は24歳の尊富士が110年ぶりの新入幕優勝という快挙を成し遂げた。
尊富士は、前日の朝乃山との一番で靱帯を損傷し、そのけがを押して千秋楽の土俵に上がり勝利した。
23歳の大の里(糸魚川市海洋高出・石川県出身)は幕内2場所目で千秋楽まで優勝を争った。
私が応援している朝乃山は9勝6敗で次の場所は三役復帰が期待される。
とは言っても、朝乃山はすでに30歳。熱海富士21歳、大の里23歳、尊富士24歳といった若手が台頭する中、大関復帰は果たせるのか。
なんとか果たしてほしいものだ。

人は弱いもので、隙があるとつい悪事を犯してしまう
スポーツ界では、大谷ショックが。
約7億円ものお金が大谷選手の口座から違法賭博の元締めに振り込まれたとのこと。
彼が今年活躍できることを祈らずにはいられない。

経営者の責任ということで、お金の出し入れに関しては、隙を作ってはいけないと教えられている。
人は弱いもので、隙があるとつい悪事を犯してしまう。
隙があることで、最初は1000円、2000円の横領が、1万円、10万円、100万円、1000万円と増えていくという。
私の身近な経営者も5000万円を信頼していた番頭さんに横領されてしまった。

銀行では、その日の照合で1円でも合わなければ、合うまで何時まででも調べると言う。
私たちの会社でも、支払いや入金は厳重に管理しなければいけない。
現状は、物品購入についてや外注に関して、ダブルチェックをお願いしている。
一人ひとりがお金に対して厳しい目で見てほしい。

不正を犯してしまう隙を作ることで、不正を犯してしまう社員を生み、その社員を不幸にする。
今回の一件でも、大谷選手が隙を作らなければ、一平さんが不正を起こさずに済んだ可能性もあるのではないかと思う。

それぞれの良心で品質が決まっている
お金だけではなく、製品の品質についても同じことが言える。
昨年末にダイハツの認証不正があった。
自動車メーカーでは様々な不正が起きているが、国の認証などの仕組みに穴があると言われている。
不正を可能にする隙があるということ。
人は弱いので、その隙があると、易きに流れてしまう。

私たちの仕事でも、同じことが起きる可能性はある。
品質の基準は、あるようでない。それぞれの良心で品質が決まっている。隙だらけだ。
お客様からのクレームが品質の基準になっているのかもしれない。
かといって、芸術品を作っているわけではない。ある程度の妥協も必要だ。
いただく料金によって、品質の基準も変えていかないといけない。
妥協を続けていれば、生産性は一時的に上がるかもしれないが、妥協の産物として品質が下がり、結果として仕事がなくなり、生産性はゼロになる。
難しいことだが、自分自身に厳しく、お客様の立場で考え、料金に見合った、仕事をしていくことが仕事人の使命だと思う。

表があれば裏があり、減るものがあれば増えるものもある
毎年のことではあるが、3月は製本の仕事が集中し、その仕事に対して、全員で協力して対応していただけたことに感謝している。
東京でも製本の工程が入らず、仕事を受注できなかったという声も聞いた。
今年も印刷通販のプリントパックは受注制限をかけていたが、無線綴じの製本許容量がパンクしたようだった。

凸版印刷は昨年、120年余りにわたり社名に入っていた「印刷」という文字をなくし、TOPPANホールディングスとなった。
大日本印刷は社名に印刷は残っているが、次々と工場を閉鎖した。
2社の脱印刷のおかげで都内の出版系の印刷会社は忙しいと聞く。
全国の製本組合員数は1975年がピークで2352社だったが、昨年は713社にまで減少している。
製本会社はまだまだ減少するし、印刷会社も含めた印刷関連業で働く人の確保も難しい時代だ。
残存者利益を得ることも現実的になってきている。業界としてはピンチだが、残ればチャンスもある。

「受注DX」で反応してくれる印刷業の方も多いが、「製本」という言葉に反応する方も多い。
先週もシステムの件で伺った会社で「ところで製本のこと教えてくれますか」などと聞かれた。
製本会社が減れば、当社の仕事は増えるかもしれない。
大切なのは、常に難しい新しいにチャレンジしていくことかと思う。

悪いことはできない
恥ずかしい話を最後に。
私は大学生のころ、居酒屋でバイトをしていた。
一人で宴会の後かたづけしていたら机の下に5000円札が落ちていた。
誰も見ていなかったので懐に入れてしまった。
儲かったと喜んだが、その3日後、7000円入っていた財布を電話ボックスの中に置き忘れてしまった。
もちろん、財布は出てくることはなかった。
世の中は悪いことができないな、などと身に染みたことを思い出した。

4月のテーマ  組織力を強化しよう!
組織力を強化するということはチームワークを上げていくとも言える。
なぜチームワークが今の時代、重要なのか?その要因のひとつが、プロジェクトといった形の仕事の増加だ。
現代は、先行きが不透明で、将来の予測が困難な「VUCA時代」と言われている。
ビジネスを取り巻く環境の変化も激しく、スピーディーな意思決定と高い生産性が求められるようになった。

しかし、個人の能力だけで対応できることには限りがある。
そのため、専門性や強みの異なるメンバーを集め、協力しながらスムーズに仕事を進める必要がある。
また、グローバル化や技術革新により、年々ビジネスモデルの複雑化が進んでいる。

私たちの仕事でもWebからの受注や海外での販売なども考えていく必要がある。
それに伴って、多様な価値観やバックグラウンドを持つ人と働く場面が増加していくと思う。
多様性を認めながら、協調性を持って仕事をしていく時代だと言えるのではないか。

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