大相撲夏場所は28日、千秋楽を迎えました。
今年の夏場所の懸賞総数は1789本、1日当たりの最多は千秋楽の190本で、2019年夏場所千秋楽の178本を上回り、過去最高を更新。
15日間全てで館内に「満員御礼」の垂れ幕が下りる盛況でした。
横綱・照ノ富士の復帰、角番で臨む大関・貴景勝。
そして、大関昇進がかかる霧馬山をはじめとした4人の関脇陣。
見どころたくさんだった夏場所は横綱・照ノ富士が優勝し、関脇・霧馬山が大関昇進を決めました。
ほかにも、大栄翔、豊昇龍、若元春の3人の関脇が10勝以上の成績を上げ、名古屋場所での大関昇進を競い、元大関朝乃山もようやく幕内に復帰し12勝3敗、大鵬の孫の王鵬も11勝4敗。熱烈な大相撲ファンではない私も、興味深く毎日の星取表を見ていました。
7月の名古屋場所が楽しみです。
ちなみに、懸賞は1本62,000円。
日本相撲協会が事務経費として5,300円を取り、力士の所得税にあてるため預かるお金が26,700円です。
力士が実際に受け取るお金は、懸賞1本につき3万円。
この夏場所の1位は照ノ富士で480本2,880万円、2位は貴景勝で137本822万円でした。
コロナが明けて力士も喜んでいることでしょう。
さて、5月は2つの展示会があり、出展しました。
5月12-13日、高崎で開催された「シタラフェア2023」。
「Borderless;境界を越えて」をテーマに、群馬県前橋市に本社がある設楽印刷機材の主催で開催されました。
GiHが展示会出展するきっかけとなったのがシタラフェアです。
出展料も1万円と財布にも優しい展示会です。
今回はコニカミノルタ様とウチダテクノ様とのコラボレーション出展で来場者へ缶バッジのプレゼントを行いました。
続いて、5/18-19、大阪で「変わる需要、変える供給」をテーマに開催された「JP2023・印刷DX展」に出展。
大塚商会様のブースで出展し、こちらも缶バッジのプレゼント。
リコー様とウチダテクノ様にお世話になり、ジャグラ(日本グラフィックサービス工業会)様のブースで実演するという多くの方のお力を借りての出展となりました。
缶バッジを来場者の方に作ってもらう手順は、
1.GiHの「Print Door」の仕組みを使い、スマホで自分のお気に入りの写真で編集と発注を行う
2.Print Doorの仕組みで印刷データを自動作成しリコー様のプリンターでA3用紙に15面付けして印刷
3.15面付けで印刷された用紙をウチダテクノ様の打ち抜き機で15個一気に丸くカット
4.缶バッジを作る機械で製品にして発注者にプレゼント
来場者の方に作ってもらうことも大事ですが、出展しているメーカーの方にも作っていただき、簡単な印刷通販の仕組みである「Print Door」という製品を知ってもらうことも大事です。
5月の展示会に出展して感じたことがあります。
1.印刷業においてのDXは二つある。
ひとつは生産性を上げるためのDX。
自動化や見える化など、多くの企業で取り組んでいる。
ふたつ目は、売上を上げるためのDX。
印刷通販などではこの両輪を回しながら、利益を上げている。
しかし、多くの印刷会社では、受注のDXには二の足を踏んでいる。
2.なぜか。受注のDXはハードルが高いと思う経営者が多い。
まず、webの知識やシステム構築やサーバーの知識などが必要。
さらに、社内でエンジニアの育成もしなくてはならない。
そこで、先に進めなくなる。はっきり言って、中小の印刷会社でエンジニアを育てるのはハードルが高い。
3.クラウドサービスの市場はまだまだ広がっていく。
1日でも早くチャレンジしていく必要がある。
また、世の中でも、DXに関係する補助金はたくさんある。
一番大切なのは、自社の強みはなんなのか。
苦手なことに資源を投入しても、成果は生み出しにくい。
どこでもできる仕事ではなく、尖った強みを育てていかないと生き残れない。
大相撲では「小」よく「大」を制する、と言います。
小さい力士が大きい力士を倒すのは大相撲の醍醐味です。
小よく大を制す。
それは、スピード力(すばしっこさ)、柔軟性(土俵際での逆転)、一点突破力(自分の勝ちパターンに持ち込む)の3つです。
私たちの会社も、迅速な意思決定、固定観念を打破した柔軟な企業スタイルの確立、「これだけは」という強みをもった一点突破力を育てていきましょう。
6月のテーマ
お客様の喜びを考えて仕事をしよう!
「もの」づくりから「こと」づくりへ、と言われて久しいですが、私たちがつくっているのは「もの」ではなくお客様の「問題解決」であったり「売上アップ」であったり「本を手にする喜び」であったり。
今までは印刷物という「もの」で情報を伝えていた時代から、スマホへ形がない情報が送られていく時代に変わってきています。
印刷物の役割は、情報を伝えることではなく、特別な思いを伝える高級品になってきました。
私たちが関わっているのは、特別な意味のある本です。
いつも、私たちが作る本が、どのように使われているのか、何のために作っているのか、をイメージしながら仕事に取り組んでいきたいものです。