新年度が始まりました。木戸製本所は58期、ミューズは21期、GiHは9期となります。会社は、社員さん、お得意様があり、その約束を守っていくために継続することが必要です。継続していくためには、成長していくことも必要です。そして、成長していくためには、新しい顧客の創造が必要です。先月の社内報に本年度の取り組みについて書きましたが、具体的にこんなことを目指していきたいと思います。
① 既存のお客様対応 生産性アップ
今のお客様の仕事をよりお客様に喜んでもらうにはどうする?
私たちもより儲かるようにするにはどうする?
印刷通販のプリントパックは、納期が短い料金は高く、余裕がある納期の料金は安くなっています。これは、当然のことなのですが、私たちの料金は急ぎの仕事も同じ料金です。旅行業界も繁忙期と閑散期、平日と休前日の料金は違っています。サービスを継続するためには、価格も一律の値上げをするのではなく、見直していくことは必要です。価格は市場が決めているので、お客様が競争力を持つ価格にしていくことも大事なことです。最低賃金の方向性が出たようで、新潟県は889円になるようです。過去最大の上げ幅です。10年前の2012年の最低賃金は689円でした。10年で30%上昇していますが、製本価格は上昇していません。価格の見直しは必要ですが、価格は市場が決めているのです。高ければ発注してもらえませんが、同じ製本でも高い単価が取れる商品もあります。嘆くのではなく、自ら変化し、顧客の創造をしていくことも大事です。
儲かるためには、より多くのお客様に喜んでもらうか、より多くの喜びを感じてもらうことが必要です。出版もネット経由で多くのお客様に来ていただくことも大事なことですが、お客様の紹介で受注する、人間関係で受注していくことは大事です。見積りをしなくても新しいお客様から受注できる仕事はどういう仕事かも考えていく必要があります。
② 人材育成
目標をもって生き生き働くにはどうしたらいい?
どんな資格を取ればより成長感を感じられる?
人生100年時代と言われるようになり、長く人生を楽しめる時代となりました。しかし、この先の日本を考えたとき、超高齢化社会となり、本当に人生を楽しんでいけるのか、不安な点もあります。私は現在63歳。男性63歳の平均余命は21.68歳なので85歳近くまで生きるようです。女性は長生きなので、同じ63歳でも90歳くらいまで平均的に生きるようです。あと20年なので、目標をもって、生き生きと生きていきたいと思います。
会社でも、取得してほしい資格について、明確にしていきたいと思っています。成長するために努力した人が多くの報酬をもらえる仕組みづくりをしていきます。
③ イノベーティブな顧客創造
製本会社らしくないお客様?
入船製本工房のホームページで、昨日は上製本1件とアルバム製本1件の問い合わせがありました。印刷系のweb新聞(ニュープリネット)に8月から広告を出した効果かどうかはわかりませんが、嬉しいです。1件は印刷会社、1件は個人のお客様でした。新潟にも、オンデマンド印刷と製本がセットになった少部数の仕事を発注したいお客様はいるでしょう。また、印刷会社以外でも本づくりで困っている方は多くいます。印刷用語は難しすぎて、特殊な世界だと感じます。まだまだ本づくりで困っている人は多くいるのです。
本売りで稼がない?
ミューズの新しいサービスも始めます。オンライン句会システムです。ホームページを持っていない句会も多いのです。そういう句会のためのホームページをパッケージ化し、提供していくことを考えています。本ではない、定期的な収入を得るサービスにも挑戦していきます。
自社商品つくり
GiHでは印刷受注のDX支援のための自社商品「PrintDoor」を何とかお客様に使っていただきたいので、展示会に出展し、様々な人が集まる場所に出かけて行っています。少しずつ反応があり、今日1件、明日1件と、代理店経由でプレゼンの機会があります。お客様にとって、導入の動機付けは、現在使っていただいている会社様が、PrintDoorで儲かっているということ。ミューズの「わたし暦」や、木戸製本所の卒園アルバムシステム「思い出クリップ」も、大好評になり、生産が間に合わなくなるほど、受注したいものです。
④ DX対応
総務のDX
顧客対応のDX
総務・労務・経理関係も、デジタル化を進めて、紙での押印、郵送などもなくしていきたいものです。日本の行政は遅れているので、問題は多いようですが、なにがボトルネックになっているのか、そこの解決は、新しいビジネスになります。自社の問題は、他社も同じように不便を感じているものです。特に日本全体がデジタルに向かっていく時代なので、自社の問題解決を横展開し、新しいビジネスにできると面白いと思います。
それは、顧客対応も同じで、デジタルでの受注や商談にチャレンジすることで、新しいビジネスを創り出していきたいと思います。
目指すのは、プラットフォームを作っていくこと
人が決めたルールの土俵で仕事をするのではなく、小さくても、自社が決めたルールの土俵の上で仕事をするということ。今までの印刷という土俵、今のデジタル印刷という土俵、自費出版という土俵、みんな誰かが決めたルールの下で仕事をしています。そうではなく、小さくても自分の土俵を作っていくことを目指して、大変だけど自分たちでルールを決めて、使う人に共感していただける、そんな土俵づくりにチャレンジしていきましょう。
8月のテーマ
報告・連絡・相談・確認を徹底しよう! 本づくりを通じて、人々の心と生活を豊かにするために、報告・連絡・相談・確認があります。お客様情報や製品情報、スケジュール情報、特に変更の情報など、情報を共有して、本づくりを楽しみたいものです。