皆さん、こんにちは。
日経平均株価が5万円を超え、世の中はかつてないスピードで変化しています。
株主総会の投票も、かつては紙で郵送していたものが、今ではほとんどがスマホからの電子投票。
株主への業況報告書も紙から電子文書に移行しつつあります。
電子化できるものは次々と電子化され、手間もコストも削減されていく。まさに時代の流れそのものです。
木戸製本所の売上構成も、この数年で変化してきました。
依然として7割は中ロット製本が占めていますが、少部数・多品種の案件が確実に増えています。
かつては、仕事を待っていれば注文が入り、人を育てて設備を整えれば商売が成り立ちました。
しかし今は、仕事を“創り出す力”が求められています。
言われたことを丁寧に仕上げるだけでなく、自らお客様を見つけ、新しい価値を提案していく力が必要です。
入船製本工房では、新しい営業の仕組みづくりとしてマーケティングオートメーション(MA)を導入しました。
展示会などで得た全国3000件以上の印刷会社のデータをもとに、メールマガジンを配信しています。
目的は、少部数PUR製本の存在を知ってもらい、思い出してもらい、見積・受注・リピートへとつなげていくこと。
これまで「待つ製本」だった私たちが、「発信する製本」へと変わろうとしています。
一方、株式会社ミューズ・コーポレーションは、“親切な自費出版の会社”として、お客様の思いを一冊の本に仕立てる仕事をしています。単なる印刷やデザインではなく、「誰かの人生の節目を本として残す」ことに寄り添う仕事です。
ここには「紙で残すことの価値」がはっきりあります。
デジタル化が進む時代だからこそ、紙のあたたかさと記録としての確かさが、逆に輝きを増しています。
株式会社GiHは、印刷・製本業のデジタル化を支えるシステム開発の専門チームです。
印刷製本の受注システムの開発・販売を通じて、グループ全体の効率化と新しい価値づくりを担っています。
アナログの良さとデジタルの強さを融合し、業界に新しい仕組みを提供する役割です。
日本全国には、まだ1万社を超える印刷会社があり、新しい「本づくり」の文化も次々に生まれています。
私たちは、その流れの中で、「少部数の上製本なら入船製本工房」、「自費出版ならミューズ」、「受注システムならGiH」と言っていただける存在を目指します。
未来は待つものではなく、創るもの。
Book Entertainment Groupの3社がそれぞれの強みを発揮し、互いに連携しながら、紙とデジタルが共存する新しい時代を切り拓いていきましょう。
11月のテーマ 目的意識を高めて仕事をしよう!
仕事をすることの目的は、ただ生活のために働くことではなく、一度きりの人生をより幸せにするための手段です。
幸せとは、心と生活が豊かになること。
私たちは、本づくりを通じて関わる人々の心を動かし、生活を少しでも豊かにしたい――その思いを原点に、日々の仕事を積み重ねています。
同じように、毎日の仕事にもそれぞれ目的があります。
なぜこの仕事をするのか、誰のためにするのか、どんな価値を生み出したいのか。
その目的を意識して働くことで、仕事は単なる作業から、意味ある行動へと変わります。
今日も「なぜ」を意識しながら、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。