「防災から学ぶ、新しい本づくりの可能性」

皆さん、こんにちは。

9月6日・7日に新潟市朱鷺メッセで開催された「防災推進国民大会(通称 ぼうさいこくたい)」に参加してきました。これは全国から行政・企業・団体・市民が集まり、防災や減災について最新の取り組みを共有する大規模なイベントです。年々注目度が高まり、社会全体で「災害に備える」意識が広がっていることを実感しました。

今回、私たちが所属する JAGRA(日本グラフィックサービス工業会) もブースを出展しました。そこで紹介したのが「ジャグラコンパス」という防災マップです。特徴は、地域や用途に合わせて必要な情報を可変出力できること。実際にその場で印刷し、災害時に役立つ防災グッズとしてアピールしました。単なる印刷物ではなく、「命を守るためのツール」として提供できる点に、大きな可能性を感じました。

会場で特に存在感を放っていたのは「無印良品」です。無印良品は“日常の延長にある防災 いつものもしも”を掲げています。特別な非常時用品ではなく、普段から使えるものをそのまま非常時にも役立てる。例えば、食品・衣類・家具に至るまで、暮らしと防災をつなげる視点で商品開発をしています。そこには「企業として社会にどう貢献するのか」という明確な姿勢があります。防災を単なる商品販売ではなく、社会的な使命と位置づけているのです。

私はこの考え方に強い刺激を受けました。防災は一部の人や機関だけが担うものではなく、私たちの仕事や生活の中にも自然に組み込まれていくべきものです。そして、その仕組みづくりに印刷や本づくりの技術が役立つ場面は多くあります。情報を「正しく」「わかりやすく」「手に取れる形で」届けることは、まさに私たちの使命そのものです。

Book Entertainment Groupは「本づくりを通じて、人々の心と生活を豊かにする」ことをミッションに掲げています。これまで教育や文化を支える出版分野や商業印刷を中心に歩んできましたが、防災や地域社会への貢献といった新しい視点を加えることで、さらに大きな価値を生み出せるのではないかと考えています。

大切なのは「存在する意味」です。社会に必要とされる会社であること。単に印刷物をつくるのではなく、社会の課題に応え、人々の暮らしを支える商品やサービスを提供することが、これからの私たちに求められているのだと思います。

防災マップのように、新しい発想で取り組めば、小さな印刷会社でも社会にインパクトを与えられる。そのことを「ぼうさいこくたい」で改めて実感しました。私たちBEグループも、これからの一年、新しい挑戦を恐れず、「社会に必要とされる存在」として歩んでいきましょう。

10月のテーマ

働きがいを意識して仕事に取り組もう!     

私は、私たちのグループのミッションである「本づくりを通じて、人々の心と生活を豊かにする」を実現できたと感じる小さなことが、皆さんの働きがいになるといいと思っています。

例えば、私たちが製本したパンフレットでその商品が多く売れたとか、私たちが作った本で、作られた方が幸せを感じるとか、私たちの作ったシステムによって、より効率的に仕事が進むようになった、などです。毎日の仕事で、ただ指示通りに仕事を進めていくのではなく、私たちが作っている本はどのような思いで作られているのかを考えるだけで、仕事のやりがいも変わってくるのではないでしょうか。

今月は、私たちの日々の仕事が、どのような人の、どのような幸せづくりにつながっているのか、少し考えてみましょう。

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