新潟の印刷会社は個性的で面白い!

あつまれ!ものづくりの現場へ
「新潟市東区オープンファクトリー2024」開催

当社がある新潟市東区は「ものづくりのまち」と認識をされている。
その東区の、普段は公開されていないものづくりの現場を公開し、訪れた方に「ものづくり」を見て、体験してもらい、「ものづくりのまち」の魅力を感じてもらうオープンファクトリーが11月1、2日に開催される。
当社にも11月1日に30分ではあるが高校生が訪問される。今回の「新潟市東区オープンファクトリー2024」、主催は新潟市東区オープンファクトリー実行委員会で博進堂の清水伸社長が実行委員長を務めている。当グループでもミューズが商品開発グループとして参加している。

オープンファクトリーと言えば「燕三条 工場の祭典」が先駆け。
2013年、「お客さんが何人来てくれるか分からない、手探りの状態」で始まった工場の祭典は、回を重ねるごとに広がりと盛り上がりを見せている。

NHKの土曜日の昼の番組「探検ファクトリー」も人気番組で、世界に誇る日本のものづくりの底力と、それを支える人の情熱、高度な技術や職人技、さらにはそこ で働く人の魅力を発見し、次世代に継承してい くことの重要性を伝えている。
工場は魅力がたくさんある。

富士フイルムの8名が当社の視察に
10月1日、富士フイルムビジネスイノベーションの社員8名が当社に視察に来られた。
デジタル印刷の現場を見聞きすることで、今後の開発の参考にしたいということだった。
当グループのデジタル印刷への取り組みは2001年からと早い。
2000年にドイツの展示会視察で今後デジタル印刷が成長することを感じて導入したことや、少部数の出版を当社の持つ上製本技術とデジタル印刷を活用して始めたことなどを伝えた。
その後工場見学へ。製本工場を見るのが初めての人ばかりで、製本工程、特に、折機械と梱包機に興味を持たれたようだった。
折り機械は3回直角折りすることで「16ページの折丁」という本の部品ができること。そして、本は16ページという基準で構成されていること。
デジタルの世界では、2ページ単位で本が設計可能なので、違う設計感覚だったと思う。
梱包機は皆さんが動画撮影をされていた。
私たちにとっては、毎日の当たり前の工場の光景だが、本づくりの現場は、本好きにはとても興味深い、面白い工場なのだ。

新潟の印刷会社は個性的で面白い
今回のデジタル印刷工場の見学は、東京の印刷業界誌の社長からの依頼だった。
「木戸さんの会社を訪問させてほしい」ということで、わざわざ新潟まで来るのなら、ほかの個性のある会社も見学したらどうかということで、島津印刷様、吉田印刷所様、博進堂様にお願いして、2日間のデジタル印刷視察ミニツアーとなった。
それぞれの会社はとてもユニークだった。

島津印刷様
新発田本社工場は増築が続き、迷路のような工場だ。
増築が続いた温泉旅館のような感じで、いくつかの階段を上って会議室に到着。その後工場見学。
島津印刷様のデジタル印刷の特徴は「JETVARNISH 3D(ジェットバーニッシュスリーディ)」という加飾印刷機械があること。
「JETVARNISH 3D」は、印刷物上に立体感と光沢を持たせることができ、さらに箔の持つメタリック感も加わることで、豊かな立体表現が可能となり、高付加価値印刷の市場形成ができる。
もともと輪転印刷が主で大量の印刷物の加工をしてきた会社の少部数デジタル印刷への取り組みで、御朱印帳の表紙や高級パッケージにその技術は使われている。

吉田印刷所様
10月2日は五泉の吉田印刷所様へ。
吉田印刷所様の工場は新しく機能的だ。ロビーも印刷工場という感じではなくアートな感じ。
工場内も整理整頓清掃が徹底されていて、10年使った印刷機械もピカピカだ。
デジタル印刷機械はシンプルに2台の同じスペックの機種が並んでいる。
カラーマネージメントが徹底されていて、オフセットで印刷したものとデジタル印刷機で印刷したものが、区別がつかない。
生産に特化した工場で、シンプルだが生産性が高い。
メンテナンス力がその生産性を支えている。
また、高い印刷技術で、薄紙印刷という新しいマーケットを攻めている。
中綴じ製本もホリゾンのペラ丁合の機械だが、停まることなく高速で動いていた。

博進堂様
楽しい工場というイメージ。多くの見学者を受け入れているので、見どころがたくさんある工場だ。
やはり面白いのは製本工程だ。
表紙を作る機械。本文を丁合して糊付けしていく機械。ブックケースを作る機械。また、制作のスタッフの多さも圧巻だ。
デジタル印刷機も、インクジェット印刷機、インディゴ印刷機、トナーのモノクロ機にカラー機と様々なデジタル印刷機が稼働している。
視察する人が来るときに機械が動くという、見学者を楽しませてくれる工場だった。

今回の視察ツアーは、若くて優秀な技術者と一緒に2日間行動を共にすることで、私も学ばせていただいた。
当社の社員さんとも身近にある素晴らしい会社を視察させていただき、共に学びたいと感じた。

11月のテーマ  新たな顧客ニーズを見つけ出そう!

仕事の原点は「困りごとの解決」。
お客様の困りごと、社内の困りごと、大きくは社会の困りごとの解決だ。
私たちは「本づくり」という強みを生かして、お客様や社内の困りごとを解決することで、新しい仕事を創造していくことを目指している。
そこには、お客様の困りごと(ニーズ)や社内の困りごと(ニーズ)に気づく感性が必要だ。
今月は困りごとについて考えてみよう。

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