2017年8月3日、東京・中央区入船に「入船製本工房」がオープンしました。
当時のプレスリリースにはこうあります。
「デジタル印刷に専門特化した製本工房『入船製本工房』が東京都中央区にオープン」
「デジタル印刷機は導入したものの、その後の製本で困ってい
――そんな声に応えるために立ち上げた工房でした。
予備が少ないデジタル印刷でも安心して使える製本サービス。
納期も価格も明確に、少部数でも丁寧に仕上げる。
そんな新しい製本のあり方を目指し、私たちは挑戦を続けてきました。
そしてこの度、4月末をもって製造業務を終了し、「入船製本工房」は新たに、少部数製本の営業拠点として再スタートを切ることとなりました。
今後は木戸製本所だけでなく、ミューズ・コーポレーション、GiHの3社による東京事務所としても機能させ、グループの連携を強める拠点として活用していきます。
この拠点の立ち上げを担ってくれたのが、上原さんご夫妻です。
新潟から東京へ移り住み、小さな製本機と大きな情熱をもってゼロから工房を築き上げてくれました。
6年半という長い間、困難を恐れず挑戦を重ね、工房の土台を作ってくださったおふたりには、心から感謝申し上げます。
入船製本工房の挑戦は、依存型の製本業から、自ら仕掛けて仕事をつくるスタイルへの転換でもありました。
完全な自立にはまだ至っていませんが、「仕掛けと工夫で未来を切り拓く」という意識が、少しずつ会社全体にも広がってきたと感じています。
これからは宗村さんにお手伝いいただきながら、自費出版や「わたし暦」「週報システム」「思い出クリップ」などの事業を通じて、木戸製本所・ミューズ・GiHの連携を深めながら、営業活動を展開していきます。
それぞれの会社の強みを活かし、弱みを補い合いながら、グループとしての相乗効果を実現していく。
まさに「三社一体」での挑戦が始まります。
私たちBook Entertainment Groupの強みの根本は、「本を製造する力」です。
これを「他社が真似できない価値」へと進化させていくことこそ、私たちの使命です。
「結果は行動から始まる」
その思いと挑戦の姿勢を、これからは私たちが引き継いでいきます。
未来を予測する最良の方法は、自らそれを創り出すこと。
入船製本工房が積み重ねてきた歩みを胸に、新たな一歩を全員で踏み出していきましょう。
5月のテーマ
自社の魅力を発揮しよう!
先日のセミナーで、講師がこんなことを話していました。
「ものが売れない理由は、“知らない”と“要らない”の2つだけ」。
つまり、どれほど良いサービスでも、知られていなければ選ばれず、必要とされていなければ届かないということです。
だからこそ、「必要とされるサービスを、必要としている人にどう届けていくか」が、これからますます重要になっていきます。
世の中がどのように変化し、どんな不便や不満が生まれてくるのか。
人々はこれから、どんな喜びや楽しさを求めていくのか。
そして「本づくり」の分野では、どんな本や情報のカタチが必要とされていくのか。
私たちの強みである製造・編集制作・システム開発の力を組み合わせることで、他社には真似できない価値を生み出すことができます。
一人ひとりが自社の魅力を理解し、それをお客様にどう伝えるかを意識して、私たちならではの価値を磨いていきましょう。