台風10号が迷走
台風10号が1週間も日本付近を迷走している。暴風だけではなく、大雨も長期間続いている。
地震、大雨、台風と自然災害が多く発生しているので、私たちも災害がいつ起きても大丈夫なように、備えはしておかないといけない。
倒れる危険のある機械や棚などはもう一度確認しておくことや、火災が起きないように電源コードを踏まないこと、プラグは電線を引かずプラグを持って抜き差しすること、消火器の場所の確認など、再確認しなくてはいけない。
また、私たち各自も、自宅の防災グッズなどの備えをしたいものだ。
ソウルの印刷会社の視察に行ってきた
8月24日にソウルのKSI（韓国学術情報株式会社）という会社に行ってきた。2015年にもhpさんの案内で一度訪問した。
その時は木戸製本所がデジタル印刷とそれに対応する製本設備を入れたときだったので、デジタル印刷製本で1冊づくりを大量に生産している工場に刺激を受けた。
チェ・ジョンジュンCEOは「私は、環境が変化する前に進化できなければ生き残れない“先進化論”という考えを持っている。とくにデジタル技術は加速度的に変化しているため、そのほかの緩やかな変化に合わせていては廃れてしまう。未来の市場をできるだけ正確に予測し、そこにフォーカスして進化する必要がある」と話していたのが印象的だった。
デジタル印刷からオフセット印刷へ 時代に逆張りの投資
10年振りの訪問で既存のデジタル印刷とその製本部門はさらに成長発展していたが、驚いたことに菊全判のオフセット印刷機（8色両面印刷機）が4台とオフセット印刷機（4色両面印刷機）1台、そして芳野マシナリー製の大型無線綴機も入っていた。
印刷の仕事が減少していく中で、普通はオフセット印刷からデジタル印刷へと仕事をシフトしている。
しかし、KSIさんは逆にデジタル印刷からオフセット印刷に進んでいる。理由は「2016年には韓国における印刷業界の売上ランキングで15位となったが、2023年に売上ランキング8位になることを目指して事業計画を立てたところ、売上を倍にしなければならない。
そのためデジタル印刷事業だけでは達成できないと感じ、2017年にオフセット印刷事業を開始した」という。
先進化論
何といっても、先進化論。環境が変化する前に進化できなければ生き残れない。
学術研究雑誌のデジタル化やオンデマンド出版という、今までにない時代の先の仕事を創り出してきた。
現在は、韓国の人口減少に対応するため、人材のトレーニング手法を開発し育成期間を短くすることや、自動化を進めることで、2人でする仕事を1人でできるようにしていた。
また、韓国人ではなく、ネパール人でもできる仕組みづくりもしている。
自社オリジナルの仕組みの開発
KSIさんにはプログラムを開発するシステムエンジニア（SE）が12人働いている。自社独自の面付けシステムやAdobe InDesignをカスタマイズして出版社に無償提供もしている。
これからの製造業の前工程について
・経験不要で、誰でもできるし、他の業務と兼任できる（専任者 不要）
・全プロセスを自動処理することで、Human Error（作業員のミ ス）を削減
・人・時間・場所に依存しない スキルレスで、24時間自動で、 在宅でも仕事ができる
という仕組みが必要で、KSIさんはそれを実践している凄い会社だった。
同じ空気を吸うことで仲良くなる
今回の視察旅行は、機械販売のトヨテックさんが企画し、私が、博進堂さん、研美社さん、あさひ高速印刷さん、文伸さん、田中紙工さんにお声掛けして行ってきた。
ホテル集合、ホテル解散で、一日だけ皆さんと視察したが、食事を3回ご一緒することで、とても親密な仲になった。
韓国の肉料理もおいしかったし、ビールもたくさん飲んだ。
木戸製本所もかつては海外視察でバンコクや中国に行ったことも懐かしく思い出された。
しっかり儲けてまた、海外視察旅行に行きたいものですね。
※KSI（韓国学術情報株式会社）
学術書の販売を生業に1992年に創業。住宅の一部屋を借りて事業をスタートし、当初3名だった社員は2023年1月現在で350人になっている。
9月のテーマ 行動と結果を分析しよう！
8月から新年度になった。一年の目標達成に向けて、行動していきたい。
そのために、毎月の目標があり、行動計画がある。
行動して結果が出ることが一番だが、行動しても思ったように結果が出なかった。その行動自体ができなかった、ということもある。
うまくいった理由やうまくいかなかった理由を振り返り、次の行動に繋げていかないと目標達成は難しい。
具体的に誰がどう行動するのか、そしてどのような結果を作るのか、明確にして仕事に取組んでいこう。