ワールドカップカタール大会、スペインに勝ちましたね。日本代表がグループリーグを首位通過してのベスト16へ進みました。感動しました。次のクロアチア戦に勝利しベスト8という新しい景色が見られるといいですね。ガンバレ日本!!
先月もお伝えしましたが、4年に一度の印刷関係の展示会「IGAS2022」が11月24日から28日まで5日間、東京ビッグサイトで開催されました。世界の4大展示会はDRUPA(ドイツ)IPEX(イギリス)PRINT(アメリカ)そしてIGAS(東京)が4年周期で各地で開催されています。私が小学生だったころ、創業者木戸新太郎も4年に一度のIGASに日帰りで行っていました。当時は「特急とき」で新潟―上野間片道4時間以上要していたので、それだけ価値があるイベントだったと言えます。
今回のIGAS2022にはGiHが出展しました。GiHのメイン商品である「PrintDoor」をより多くの方に知っていただくためです。今まで、いくつかの展示会に出展してきましたが、今回は自社ブースではなく、モリサワ様のブースに、コニカミノルタ様と一緒に出展しました。
当グループの展示会出展は20年位前に第四経営者クラブのブースでの出店が最初でした。木戸製本所のデジタル印刷部門で「経営者の事業継承のための本を作りませんか」というテーマでした。その後、2007年にミューズでブックフェア(東京ビッグサイトで開催)に出展。2017年に入船製本工房を東京に出してからは、サービスを知っていただくために、2018年には様々な展示会に出展。2019年のコロナ前には、ミューズとGiHはギフトショーに、入船はpage展に出展しました。ミューズの社員さんも5人参加し新たな経験ができてよかったと感じています。その後、コロナ期間は展示会も中止になっていましたが、今年から展示会も復活し、名古屋・東京・高崎・大阪と続けて出展してきました。少部数の上製本と「PrintDoor」を知っていただくために2社共同で出展してきました。
しかし、入船製本工房の上製本は展示会よりもweb広告が費用対効果があるようで広告に費用を使っています。GiHの「PrintDoor」というサービスはまず知ってもらう、ということで展示会に出展しています。知ってもらわないとどんないいものも使ってもらうことはできませんよね。より効果的に知ってもらうには、より多くの人と接点を作っていく、実際に使って知ってもらうことが必要です。同じことがコニカミノルタ様のデジタル印刷機にも当てはまりました。
そこで、実際に、スマホの写真でカレンダーを「PrintDoor」システムで作ってもらい、そのカレンダーをその場でコニカミノルタの印刷機で印刷しケースに入れて渡す、という企画になりました。
モリサワ様はコニカミノルタの印刷機を販売しているので、「3社がそれぞれに良し」という関係が成り立ちました。段取りは①楽しみながらカレンダーを作る。②そしてその場で印刷し渡す。③名刺をいただき、機械とシステムの説明をする。という流れです。人気のイベントで5日間楽しいブース出展となりました。しかし、人気の企画でも、3社がそれぞれに注文をいただけるか、結果が問われます。良い結果を出し、次回も一緒にお客様に情報提供できるよう接触があったお客様をフォローしていきます。
さて、IGAS2022に話を戻しますが、今回の最大の展示スペースを使っていたのは、ホリゾンでした。木戸製本所でも、小型の断裁機、自動折り機械、無線綴じ機械を導入させてもらっています。ホリゾンの強みは少部数の製本、それと自動化スキルレス化です。少し前は、小さな製本会社向けに機械を販売していました。当時の印刷製本機械の主流は大量印刷大量製本でした。しかし、大量の情報は紙からwebに変わり、少部数、多品種、自動化という三拍子が印刷メディアに求められる時代が来ました。つまり、オンデマンド印刷機で印刷したものを、ホリゾンの製本機で製本する。サイズが変わっても、ページ数が変わっても、紙が変わっても、バーコードを読み取って、勝手に自動製本するのです。後加工できることが強みの時代になってきたのです。
さらに、残念ながら、世界最大の印刷機械メーカーのハイデルベルク社は、オフセット印刷機(木戸製本所のお客様の使っている大判大量印刷機械)は展示していませんでした。時代が変わったことを感じます。
今までは印刷することがビジネスでしたが、これからは価値のある印刷物を創造することがビジネスとなります。印刷物を生産することから、印刷物で心や生活を豊かにする時代になってきたと思っています。時代はブックエンターテイメントグループに近づいてきています。今まで見たことがない、新しい景色を見るために、未来に向かってゼロではなくイチを創り出す一歩を踏み出していきましょう。
12月のテーマ
人が育つ会社にしよう!
会社は働いている人が育たないと成長することはできません。成長するとは、昨日できなかったことが、今日できるようになることで、つまり、新しい仕事にチャレンジすることで成長していくとも言えます。人が育つ会社とは、会社自体が新しいことにチャレンジし、人が成長して、会社が成長していくのでしょう。
私たちのように小さな会社が新しいことに挑戦し続けることは、ひと・もの・かねと言われる経営資源が不足しているので大変ですが、挑戦していく会社にしか未来はないし、挑戦する人にしか未来はないと思います。本づくりを通じて人々の心と生活を豊かにするという使命感を持って一歩を出し続けていきましょう。